2022年初のTS-940メンテ③

「2022年初のTS-940メンテ②」では完全には直っていない信号の微妙な震え(揺れ)、少し期間をおいてやる気が再度出てきたところで再開です。オシロスコープでの各種基準周波数観測や、無線機本体が冷えた状態でスポット的にドライヤーで温めてから電源投入など原因箇所の切り分けを再度実施。その結果やはり原因はあの回路の様です。

今回は、TRとFETを全て一旦取り外し部品テスターで測定。テスターでは全て正常値を示していましたのでちょっと判断に困りましたが、1部品以外を個人的に代替可と判断した部品に交換したところ今度こそ改善した感触です。(当初全数交換しましたが、高周波用のTRが原因でロック外れとなったので1つだけ元に戻してあります)

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A.信号の微妙な震えがある場合

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その拡大(Tのラインと重なって少しわかりずらいが、中心上部から広がり始めている事が分かる。更にウォーターフォール中心線の脇に所々に小さい赤い点がある事もわかる。この瞬間に揺れが発生)

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B.ちなみに冷えた状態での電源投入直後(中心あたりの違いは明確)

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c.部品交換後かつ温まった状態

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その拡大。「A」の波形と比較すると裾の広がり始める位置が下の方に下がっていて改善している様に見えます。

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★その後、数日エージング的に様子をみていたが問題無いようです。

 

 

ーーーー同軸接触不良のメモーーーー

Sの振れが下がってしまった場合の対処→赤丸内3本同軸の真ん中だけを持ち上げると元に戻る。・・・・★その後CRユニットからIFユニットへ接続しているコネクタの接触状態を良くしたところ安定し改善した可能性あり。下記は不要の可能性もでてきた。

 

(同軸内での接触不良改善の為。2022年初のTS-940メンテ②の記事でも記載

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