SWR計の修理

訳あって借りてきたSWR計(動くか分かりませんよと言われてましたが)が壊れてました。2つあるセンサーのうちHF~2mまでのセンサー進行波側が無反応、そして高周波側は大幅にずれてました。

ということで、修理できないかなと勉強がてら状況を確認してみること。SWR計で故障する箇所といっても複雑な回路が入っているわけでもなく、検出用ダイオードの断線や調整用可変抵抗劣化程度しかないはずです。確認したところ思ったとおりダイオードに順方向導通がありません。但し適当なダイオードと交換すればいい?かというとそうでもないはず。

壊れていないダイオードのVfをテスターで測定したところ、0.17V程度(SWR計として高性能)。ショットキーダイオードでしょうか。回路図が見つかりませんでしたので、手配することができません。ということで、まずは手持ちのダイオードでVfの小さいものを仮取付けしてみることに。

1SS277で試したところ針が振れだしました。修理できる可能性ありですが壊れていない側との効率差があり、同軸逆接続で反射側調整VRを使い進行側と同一表示に設定しようとしても下がりきりません。この為SWRが実際より大きく表示されます。

当然ですが、両方とも同じ特性のダイオードに揃えないとダメですね。加えてHFのハイバンドは実際の値より低く表示されます。元々ついているダイオードは高周波特性も優れているようでハイバンドも誤差少なく表示します。次に1N60(ゲルマニウムですが)に交換してみることに。(テスターで測定したところ順方向0.23Vでしたの1SS277より小さい)結果1SS277よりは揃ってくれました。

いろいろネット検索してみると海外でHF/VHF作例SWR計を見つけました。使用のショットキーダイオードが手に入りやすい事も分かったので、後日手配しようと思います。それまでは、HF&進行側パワー専用として使いたいと思います。

 

シールド外側に1SS277を取り付け

ここ

シールドの内側です。片側導通なし。

部品取り基板(1N60が沢山。古い基板には貴重なデバイスがあります)

1N60取り付け

 

そのうちもっと追い込んで修理する予定。