2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

TS-940:入手と整備⑨・・・その他

その他の気になる点確認事項など。 ・温まるとSメータが少し下がる件に関係して熱くなる部品を確認していたところ、RF-UNIT内で基板が焦げぎみの箇所を発見したので一度部品を取り外し&回路図でチェックしてみましたのでそのこと。 結果としては抵抗やトラ…

TS-940:入手と整備⑧・・・スペシャルの続き?

・Sメータふらつき 動作の安定度を確認するために長時間のエージングを行っていますが、感度の安定度確認にはCal機能を利用しています。(100kHz毎に使えます) すると、電源投入から10分程度Sメータが大きく振れます。温まるにしたがってある程度下がっ…

TS-940:入手と整備⑦・・・スペシャル?

・FET逆実装? ところでTS-940といえばFETが逆向きに実装されている、という情報がネットに溢れていますね。但し、逆で正しいとメーカが言っているという情報もあります。(発振してしまうとか)確認してみました。が、このままでOKな感じがします。 RF-UN…

TS-940:入手と整備⑥・・・その他

前回までで一通りの調整ができて十分すぎる性能を確認できていますが、更に製造時の性能を確かめるべく、はしょったところの調整を実施してみます。 例えば、CALユニットの内部の調整などになります。軽いメンテであれば上部シャーシを開けるだけでトリマを…

TS-940:入手と整備⑤・・・電源回路メンテ

ここまでのメンテナンスで十分現役で使えそうな事がわかったので、このリグの故障例の多く被害の大きい電源周りのメンテナンスを実施することにしました。といってもリスク部品の交換が主です。 パワートランジスタ、三端子レギュレータ、アルミ電解コンデン…

TS-940:入手と整備④・・・送信調整

受信側調整が完了しましたので(実際には後ほど追い込んだ調整をします)、次は送信調整に取り掛かります。 まずは各モード、各バンドで出力が正常にでているかの確認。はじめは各モード共に10W程度しかありませんでしたので、残念100W用ファイナルの故障か…

TS-940:入手と整備③・・・受信感度劣化と受信部調整

なんとかPLLをロックさせることができたのでアンテナを接続してみましたが、どうも感度が非常に下がっているようです。 RFユニット内を指で触るとAM放送が受信できます。しばらく悩んだのですが、背面にある「RX ANT SWITCH」を左右に何度か動かすとアンテナ…

TS-940:入手と整備②・・・PLLロック不良調整

★2022年1月に実施したメンテナンスを反映して一部記述修正しました。 サービスマニュアルがネットにありましたので、これを確認しながら各部の状態を確認していきます。まずは電源回路が正常に動作しているか心配ですので、28Vの内部接続を外した状態で電源…

TS-940:入手と整備①

当時の最高級機、TS-940Sを譲り受けました。当時、指をくわえてカタログだけの存在でした。 PLLロック外れ状態なので、修理して使えれば使ってほしい。だめだったら処分してもよいですとの事でした。TS-940のロック外れは事例が沢山あり、修理例もネットに沢…