FT-901修理①

古い無線機なので定期的に故障する。しかし、基本性能は現代の無線機以上だと思っている(実際の測定結果も良いらしい)こともあって修理中する事にします。(機能は現代の無線機には及ばないが、聞きやすさは絶品)

今回は、暫く送信を続けるとパワーがほとんど出なくなってしまう症状。その後は少し休めると、短時間だけ送信できるというもの。まず症状を確かめた。

真空管のSG電圧と、プレート電圧。これは正常動作。
②次にDRIVE回路出力を確認したところ、異常時には出力停止。
③同様にDRIVE回路入力も異常時に停止
④DRIVE入力はRF-UNITから信号がくるのでRF-UNITの入出力を確認したところ、入力はOK
⑤RF-UNIT内部を信号の流れに沿って確認
⑥その結果、RF-UNIT出力の3SK40Mが被疑部品となった。
⑦オークションで手配し、150円で修理完了。(5個まとめて買ったので実際は750円)

と簡単に書くが、解析するのに1週間以上掛かってしまった。時間がなかなか取れないのと、FT-901は基盤がプラグインタイプなので、基盤を引き出しながらでないとテスタをあてることすら難しい。よって、今回は細くて長い線材を回路上のあちこちにつけて確認していった。

問題のありそうなRF-UNIT基盤

基盤裏側に線材を取り付けて引き出して調査




②へ続く