TS-940:AGC modを考察

ネットを検索すると特性改善アイテムが複数みつかります。AGCに関しても複数見つける事ができますので、処置が必要か確認してみました。これに関しては前期・後期で初期実装の定数が異なる事、回路図上の番号は間違っているが実際のプリント板パターンを確認して処置必要有無を確認したほうが良いなど、複数の情報が見つかります。

この為、実使用上で大きな問題と感じていなかった事もあり、不確かな情報であると判断して見送っていましたが、今回ちょっと真面目に確認してみました。

回路動作としては、コンデンサと68kΩ(後期は150kΩ)の直列回路とそれをバイパスする高い値の抵抗(2.2MΩ)で構成されているのが正しいと理解しました。これを踏まえて、実物を確認したところ所有している個体は処置不要と判断しました。(Ser No.5090068)➡2023.4 しかし回路図と現物を再確認&再考したところ抵抗値変更や追加修正が必要な可能性がでてきました。所有の個体は前期モデルですが、最近YG-455C1を装着したところ、AGC-FASTの時定数が短すぎるかもしくはアルミ電解の容量抜けで受信音がキークリックの様に耳障りである事が分かりました。(AGC-SLOWでは快適)

この為、下記考察で動作的に正しい実装にはなっているが、68kΩ→150kΩへの変更と周辺アルミ電解の交換などを試してみます。記事はこちら。

 

回路図:R149(68kΩ。回路図に間違いあり正しくは2.2MΩ)、R150(2.2MΩ。同じく正しくは68kΩ)

 

実物:R149シルク印字抵抗(回路図上はR150)で68kΩ、R150シルク印字抵抗(回路図上はR149)で2.2MΩ

 

結論:シルクが回路図とあっていれば入れ替える必要がありますが、シルクが回路図と逆になっている為、結果として何もしなくて良い事になります。

 

奥がR150印字の2.2MΩ、手前がR149印字の68kΩ。但し回路図上と位置が逆。

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