AU-α607L Extra:メンテナンス(その2)

AU-α607L Extra:メンテナンス(その1)の続きです。

 

Xバランスアンプは、各chのスピーカーをHOT側、COLD側の各2つずつx2のファイナルで駆動しますので調整が少々面倒です。また、この回路構成の為か通常アンプのDC漏れ調整にあたる調整が安定しないので追い込めません。(サービスマニュアルでのHOT-G間電圧になりますが、あまり気にしなくて良いかとか思います。)

また、パワーアンプが切り離せるのもあり(これは個人的にとても嬉しい!!)調整方法概要は下記(下記概要のみ。各調整には条件がありますが記載しません。)

①Driver AMP ADJ・・・パワー段のみの調整

 HOT-GND間バランスADJ

 HOT-COLD間バランスADJ・・・Xバランスアンプでの実質DC漏れ調整

Flat AMP ADJ・・・前段(トーンコントロール等を含む回路基板)の調整

 HOT-COLD間バランスADJ

③Power AMP バランスカレントADJ

 HOT側電流ADJ・・・いわゆるBIAS電量調整(但し、XバランスアンプなのでHOT側) 

 COLD側電流ADJ・・・同上

 これをRch/Lch両方とも行う。

 

HOT-GND間電圧・・0~200mV程度をフラフラします。

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HOT-G調整VOL

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AU-α607L Extra HOT-G02

HOT-COLD間・・・ばっちり決まります。(安定)

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HOT-COLD間VOL

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HOT-COLD間

Power AMP バランスカレント(BIAS電流ADJ)・・・Xバランスなので、片側chに2か所

 

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BIAS VOL

その3に続く