AU-α607L Extra:メンテナンス(その1)

AU-α607L Extraをメンテナンスしたので、その記録です。

暫く使わないで部屋の飾りになっていたとのことと、今後使用するあてが無いとの事で譲って頂きました。サンスイのアンプには思い入れがあるのと、AU-D607F Extraとの違いを確かめるべく各部のチェックをしながらメンテナンスと試聴を行いました。

フロントパネルはピアノブラックです。この時期のサンスイはピアノブラックですね。

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AU-α607L Extraフロントパネル

AU-α607(1986発売)からピアノブラック採用と思いますが、AU-α607iを経てこのL Extraもフェイスはよく似ていますが、L Extraからはトランスを中央に配置しR/Lのアンプ基板を左右に振り分ける様になるなど内部構造が大きく異なります。(終段のドライブ回路(Xバランス自体は同じ)

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AU-α607L Extra内部1


まずは、暫く電源を入れていなかったとのことでケースを開けて内部の確認とお掃除。その後、液漏れしているアルミ電解コンデンサが無いか、見た目で異常のある部品が無いかの確認をしています。特に問題なさそうなので、ショート有無確認後に電源を投入スピーカープロテクタリレーが解除されDC漏れ(XバランスなのでDC漏れというよりHOT-COLD差)の無いが確認できました。(まずは良かった)

ここまでは問題なかったのですが、何年間も電源を入れていなかったとのことですので、バイアス電流とスピーカー端子のHOT-COLDバランスを監視しつつ音出し&エージング&スイッチやボリューム系の動作確認を行いました。

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HOT-COLD監視

 

数か所問題ありなので、これから実質的なメンテナンスに入ります。

 

その2に続く