ところでスピーカーのプロテクトは外れるものの、音が小さかったり片方のchだけ音が出ない状態でした。プロテクトリレーを外して端子を磨こうかと思っていたのですが、次の操作をしたところ正常動作になってしまいました。
サービスマニュアルには、BIAS調整時に20kHzの信号を入力し35Wで5分間プリヒートせよとあります。この操作をしたところ現象がおさまりました。ハイパワーで20kHz動作させることで接触部分が洗浄されたのだと思います。これはラッキーでしたし、他のアンプでも使えそうな技ですね。
それにひきかえ、セレクター関係のスイッチはガチャガチャと何度も何度も切り替えても端子の汚れは取れないようでこちらは改善しませんでした。切り替える度に信号が小さくなったりノイズが発生、片方のchだけ聞こえなくなります。パワーアンプダイレクトスイッチやソースダイレクトスイッチについては信号の入り口ですし、特にパワーアンプに直接信号を入力できるパワーアンプダイレクトスイッチは非常に重要です。ここは分解清掃するしかないです。
清掃後に元に戻したところ全く問題なくなりました。これで気持ちよく使えます。
以上、AU-α607L Extraのメンテナンスはこれで完了です。
そうそう、清掃関係でいうと、フロントパネルなどはいつもの車関係のあれで磨いたところバッチリです。前面パネルにシミもなくなり、ピアノブラックも黒光りが復活しました。これで見た目も新品同様です。