TS-940:入手と整備⑤・・・電源回路メンテ

ここまでのメンテナンスで十分現役で使えそうな事がわかったので、このリグの故障例の多く被害の大きい電源周りのメンテナンスを実施することにしました。といってもリスク部品の交換が主です。

パワートランジスタ、三端子レギュレータ、アルミ電解コンデンサの交換です。そういえば、このリグはヒューズソケットを苦労して開けた痕跡があります。以前、電源関係の事故があったのかもしれません。今回は秋月でかなりの部品を揃えることができました。

被害の大きい有名な2N5885は耐圧の大きい2N5886へ交換を予定して取り寄せたのですが、交換時に確認すると取り付けてあったのは2N5886でした。製造時からこの型番なのか分かりませんが、表面がだいぶくたびれていいました。取り外し後にhFEを確認すると、2個のうち片側の値が極端に小さくなっていました。寿命が近かったのかもしれません。

交換後

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また、その他のパワートランジスタx2は回路図上は別型番なのですが同じ品番が2つになっていました。これは他の方のブログでどうせなら同じ型番で良いかったのでは?とありましたのである時期から製造時に同じものを使っていたのかもしれません。

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アルミ電解コンデンサは使用時にかなり熱くなる部品ですので、ほぼ全て交換しておきました。(これらのコンデンサまわりはまだリプルが大きい箇所なのでしょう)交換後も結構熱くなります。当時に比べると同じ容量の部品でも大きさがかなり小さくなりましたので、熱が集中してしまうようです。しかたないですね。

スカスカになった。(6800μFだけサイズを間違えて交換不可だった。)

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ブリッジダイオードも交換予定で耐圧に余裕のあるものを取り寄せていますが、ここまでの作業で疲れたので、後日改めて交換予定。

パワートランジスタよりは事故が少ない模様。

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