カウンタユニット再度メンテ2:FT-901

続きです。
結局、原因はカウンタユニットではなく、XTALユニットもしくはVCOユニットの様です。測定器で詳しく確認してみると、XTALユニットの出力周波数が全バンド誤差がでていることが分かりました。そしてこの周波数を少し調整することで10Bバンドでのフリッカー現象は起こらなくなりました。

ただしここで別な問題発生です。ひとつはサービスマニュアルの指定値まで調整できないこと、もう一つは単にサービスマニュアルの周波数に近づけるだけでは別な不具合現象が発生することが分かった事です。全バンドではありませんが、例えば40mなどでは高い周波数(7.300MHzあたり)でPLLロック外れのような状態になります。(カウンタは正常表示なのですが、まったく関係ない周波数を受信しているようです。というより広範囲を高速でスイープしているような感じかもしれません)XTALユニットの発振周波数を数10Hz動かしただけでです。(サービスマニュアル値に近づける側で現象発生。。)

暫く悩みましたが、VCOユニットの可変範囲もサービスマニュアルと誤差があります。XTAL、VCOの組み合わせで起っている感じでしょうか。ただし、サービスマニュアルにXTAL、VCO、PLLユニットの調整方法が書かれていませんので、実害がないこともありこれ以上は深追いしませんでした。

マーカーを受信しながらバンドチェンジすると微妙な音変化があるのは、XATLユニットの周波数が指定と異っているのと、ばらつきがバンドごとに異なっているからでしょう。

とりあえずこれにてメンテ完了です。