メインリグチェンジ:IC-7300インプレッション

メインのHFリグを交代させました。これからのメインはアイコムのIC-7300にします。IC-7300がリリースされてから2年と少し経ちますが、最近のネット情報などからおもいきって切り替えです。アイコム製の中堅HFリグの以前からの印象は、バンドスコープあり、サブ受信無し、出力100Wで本体が熱くなる、基本性能は微妙、という(あくまで個人的な)イメージでした。
長らくYAESUの200W、サブ受信ありのリグを便利に使用してきました。ただしこれも完璧ではなく、アップコンバージョンタイプであることもあって受信音にノイズが絡みます。その点で言えば手元に現役で残っているTS-830、FT-901、TS-820はとても聞きやすいリグです。(ただし、サブ受信はありませんしバンド切り替え時にチューニングが必要。これはこれで楽しいのですけど)

当初IC-7300も購入するほどではないかと考えていましたが、ネット上の実力検証動画を見て(聞いて)驚きました。ここ数年アイコムが盛んにアピールしているRMDRが良いリグとはこういう事か!と。なんと一世代前の30万円台〜100万円まで機種を10万円そこそこの小型リグが軽く超越してしまっていました。ダイレクトサンプリングSDRとフェーズノイズの少ないマスタークロックのおかげでしょう。

手元に来た頃、ちょうどKH1/KH7Zのペディションがあり実際に検証できました。素晴らしい、例えば500Hz幅の中にCWで3局並んでいても、1局ずつ完全に独立してお互いに影響することなく聞き取ることができました。バンドスコープも噂どおりの性能で良いですね。

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個人的には拡大表示できるセンターでも周波数を固定しておきたいですが。。固定だとセンターとは呼べないですけどね、、、逆にいうとFIXモード時に受信周波数を中心に拡大表示したいという意味です。これについては可能と思っていました。致命的ではありません。

個人的に弱点と思うところは、サブ受信がないこと、FANの立ち上がりが煩いこと、フルブレークインだとリレーが甲高い音を立てるため非常に煩いこと、MODEボタンとPWRボリュームが独立していない為頻繁にPWRを落としてATU調整をする自分のスタイルの場合、画面タッチしてMODEをRTTY等に変更、MULTIダイヤルを操作してPWRを調整するという操作が煩雑な事でしょう。これらに関してはネットにも対策方法が載っているので確かめながら有益なら順次導入する予定です。

そうそう、思ったほど筐体は熱くならないですね。これもこれまでとは全く違うコンセプトの機械だからでしょうか。

早速内部の確認。これが噂の入力すぐのAD変換IC(ラジエターのところ)

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