RF-2800レストア:調整

調整その他です。

Bandスイッチは最初調子が非常に悪かったです。ただし、SW3の位置でグルグリとこじっているうちに接点が擦れて綺麗になったようで接触不良は解消しました。(スイッチを分解せずに済みました)

FM受信時にAFCがON/OFFで受信位置が大きく異なる症状がありましたが、「レシオ検波回路調整」で音質が最も良くなるように「T6」で調整することで解消しました。感度が良いのに音が割れる場合はこれが原因です。

SWの周波数ずれ(SW CALが0位置で合わない)は「L8、T8、T9」で感度が最も良くなるポイントに調整すればOKです。感度も上がります。調整後はSW CAL位置が0でビタリです。(NARROWで調整)

その他感度調整も、サービスマニュアルどおりの指定ポイント付近で実際の放送もしくはノイズが大きく聞こえるポイントに調整すれば大丈夫です。(中間周波数調整もNARROWで感度最大に調整すればOK)

455kHzのフィルタが経年変化で2~3kHzずれる場合が多いとのことですが、手持ちの個体は全く問題ありませんでした。

それにしても、RF-2200といい選択度設計が優秀なのには感心します。FT-1000MP Mark-V(大型固定アマチュア無線)よりフィルターWIDEでの隣接局のかぶりが少なく聞きやすいです。Mark-VはWIDEは広すぎ、NARROWは全くかぶらなくなくなりますが狭すぎて聞きずらい。(AMオプションフィルタなし時)

メンテナンス性も抜群で、裏蓋を外せばそのまま調整できます。メイン基板はこちらを向いているし、部品番号もすべて印刷してあります。