IC-7300の出力パワー測定結果を載せていなかったので、経年劣化等の基準値とする為、改めて測っておくことにした。
・測定系
IC-7300→パワー計→ダミーロード（ローバンドでSWR1.1、12m、10mで1.3、6mで1.5）
（但し、長年使ったパワー計２台を使っての測定なので結果は誤差も考慮する事にする）
①HF用チューナー付きSWR計（DAIWA：CNW-219）
SP-15Mより高めに表示される。但しBand差が大きくHF内で約20Wもある。（SP-15MはBand差が9Wなので、CNW-219の特性と判断される）
10m以外は内蔵ATUのOn/Offで差は無い。
160m 92W
80m 102W・・・・ここが最も確からしいと判断する（しかない）
40m 99W
30m 98W
20m 94W
17m 90W
15m 90W
12m 88W
10m 82W（内蔵ATUon：84W、内蔵offで外部チューナーで1.0にすると87W）
6m 78W（6mは性能保証外）
②HF〜2mのSWR計（WELZ：SP-15M）
( )内は①での測定との差・・・・・おおむね10W程度低めに表示される。ただしBand差が少なくフラット。
ハイバンド①との差が小さくなるのはCNW-219がHF用であることとCNW-219はBand誤差が大きい為と考えられる。逆にSP-15Mは全体的に10W程度低く表示されるが、周波数に対してはフラットと思われる。
160m 82W(-10)
80m 89W(-13)
40m 87W(-12)
30m 86W(-12)
20m 84W(-10)
17m 82W(-8)
15m 81W(-9)
12m 80W(-8)
10m 80W(-2)
6m 74W（-4）----SWRが高め（1.5程度）なのでIC-7300内蔵ATUを動作させたところ「78W」とほぼ10mと同じ値になった。
★その後思いついたのは、無線機直後のコモンモードフィルタの存在。これをパスしてSWRメーターに直結したところ、10m（SWRほぼイコール1.0）で９０Wを確認。他のバンドでもほとんど90Wを確認（6mはダミーロードのSWRが悪化し、それでも88W程度とほぼフラットを確認！！）
上記へ外付けチューナー併用でもう少しいい感じなる可能性。
少し見直しが必要かも
↓
総合すると、実力値はHFで93W〜102W程度。6mで88〜90W程度は出ていて現状健全と考えられる。
今後の健康診断（経年劣化）は、この測定値を基準とする事とする。
