FT-690が届きました:TNX!

ある方から、FT-690とHL-66Vなどを譲り受けました。FT-690は中学生の頃兄弟機の2mリグを短期間ですが使っていたことがあって思い出のあるリグです。FT-690は少し磨いたところピカピカになりました。状態はとても良かったです。簡単な動作チェックをして問題ないことを確認した後で、内部確認と調整も実施しました。次のEsシーズンはこのリグで楽しめそうです。

ネットで調べたところ、終段トランジスタ型番から後継型という事がわかりました。(写真はクリックで全体)


上側のコアの左のオレンジの線材があるところPTT信号が取り出せるようです。(配線されていましたが、一旦外しています)スポンジが劣化してベタベタくっつていますが、その後洗浄済みです。


�@出力パワー調整
ダミーロード、パワーメータを繋いでパワー確認と調整をしました。途中で気がついたのですが、ダミーロードとの間の同軸ケーブル長を変えるとパワーが増えます。バンド内の平坦度も変動するようです。下の2つの写真は一旦短いケーブルで調整後に、長い同軸に交換して電流を確認しているところです。

短いケーブル:定格に近い2.5Wで約900mA。

長いケーブル:50.020MHzで約4Wという値を示してしまいます。(電流としては約1A)
だいぶ悩みましたが、この程度の差なら大丈夫と判断しようかと思います。回路図を見てみて気がついたのですが、ALC用フィードバックの取出しポイントが外部アンテナ用のMコネでした。内部のコイル外側なので同軸など外側の影響がありそうです。ALC回路がパワーが減ったと勘違いするイメージかと思います。ファイナルのトランジスタは5Wクラスを使用しているので大丈夫なのでしょう。

また、AMでのパワーがかなり低くなっていたので規定のパワーに調整しました。(AMはケーブル変えても変化ないのですが、バンド全体での偏差は結構あります。)

�A感度調整
少しずれていましたので調整しました。

�BSSBキャリアポイント調整
これは結構ずれていました。低音側がなくなっていたので調整。

�CSSBキャリアバランス調整
これもかなりずれてそれなりに漏れていたので調整。かなりクリティカルでしたので、元々ずれやすいのでしょう。

回路図がありましたので安心してメンテナンス。

一緒に届いたHL-66Vも全く問題なしでした。