IO-117(GREENCUBE、デジピータ)用設定について

IO-117はDXと(デジピータですが)交信できるという事でサテライト通信では盛り上がっているようです。しかもかなり高高度を飛んでいるということで長時間アクセスできる様です。しばらく皆さんの交信の様子をTwitterで眺めていたのですが、そろそろやってみようかなと思いセットアップしてみました。

しかし設定にかなり手こずったので記録しておきます。(但し現時点では未交信です。デコードさえできていません本日デコードできました

 

①前提条件

 まず調べたのはセットアップが簡単な事。方法としては2択のようでしたが、私は簡単と思われたUZ7HOが提供されているSWを利用した方式を選択しました。

②使用SW

 周波数制御用:SatPC32ISS

 通常サテライト通信の周波数制御はSatPC32を利用しているのですが、デジピータ運用(同一バンドでの周波数制御)では使えないが、類似のSatPC32ISSが利用できるとの情報ですのでこれを使うことにしました。

 デジピータ交信用:soundmodem.exe、GreenCubeDigi.exe・・・UZ7HO提供で基本的に解凍して起動するだけ。

③使用HW

 IC-9700と430MHzアンテナ、USBケーブル、SatPC32/ISSがインストールされたPC

④詳細設定

 <SatPC32ISS>

 基本的な設定はSatPC32をそのまま引き継ぐ(衛星パス情報はSatPC32で取得しておく)とのことで、特に問題はないと思っていたのですが、起動後衛星を選択後「V-」とする必要があります。(ここでかなり悩みました。さんざん悩んだ挙句、なにげに「V-」としたところ周波数制御が動き出しました)「V+」だとDoppler.SQFに書き込んだ周波数に固定される様です。

「V+」の場合。周波数が動きません。

 

「V-」の場合。周波数制御しています。

 

 <soundmodem.exe>

 ・SoundCard:IC-9700とUSBケーブルで接続するデバイスを選択(FT8時と同一)

 ・Single channel outputに☑を推奨という説明もあるがやってません。

 ・Color waterfall:選択。見やすくなる。

 ・PTT Port:IC-9700の2つ目のcomポートを選択

 ・Swap COM pins for PTTに☑。これで送信できるようになる。

 

 キャリブレーション

 Calibrationメニューで送信しながらALCレベルを調整。 レベルはPCのアウトプットレベルで調整。

★この時大事なのはIC-9700側の設定。「SET」→「外部端子」→「USB SEND/キーイング」→「USB SEND」を「USB(B)DTR」とする事。設定しないと送信できません。但し、同時にJTDXを起動するとIC-9700が常時送信になってしまいます。この為、この設定は「GREENCUBE」で交信する時のみ、しかもJTDXを落としておく必要があります。(解決策みつかればアップデートします)

 

 <GreenCubeDigi.exe>⇒その後Greencube Terminalへソフトウェアを変更しました。

こちらの使い方は触れば分かりそうなので省略します。

 

 <IC-9700設定>

大前提として9700は通常モードで起動しておきます。(FT8 PRESETは使用しない。外部端子設定のCI-Vアドレスは60h

SatPC32ISSが起動して衛星を選択すると、IC-9700は自動的に周波数制御とSPLIT設定をします。但し、たぶんこのSWがFM交信を想定していると思われモードがFMで制御が掛かります。ですのでVFO-A/BともにUSB-Dに変更します。

 2024/3/5追記

  周波数の自動追尾はCI-V USBエコーバック:ON」とする必要があります。これがIC-9700のFT8プリセットを使用した後でOFFに戻ってしまう場合があるようです。この状態になった場合、これまではSDカードから設定をリロードしていたのですが、ここだけ設定しなおせば良さそうです。

 

これで準備は完了していると思います。

あとは受信確認して交信したいところです。ですが音は聞こえてsoundmodem上で見えているのですが、今のところデコードできていません。てデコードできました。

その後

本日初デコードできました。この日はテレメトリーのみ動作だった様なので実際の交信はデコードできませんでしたが。

 

2023/2/23追記

この設定で1600に中心をきっちり合わせるとデコード率が上がったような?

(-130)