TR-9300②:RIT改造FINEチューニング化

届いたTR-9300、エージングさせながら各部確認中でしたが当時の性能はキープできている様です。課題(問題)は周波数可変ステップが100Hz単位である事と、この季節で完全に温まるまでにQRHが300Hz程度ある事です。(夏になると更に変動する可能性がある)SSBでは100Hzもずれるとはっきり分かりますしね。

同時に届いたIC-502Aのような送信時も使えるFINEチューニング機能が欲しいところですね。受信周波数についてはRIT機能があるので無段階に周波数を変更(±1.5KHz程度)できます。ということで現代のリグにおいては相手がずれている場面はほぼ無いでしょうから、RIT機能を送信時に止めるという標準機能を変更して送信時もRIT(周波数可変)を効かせれば良い事になりますね。

ネットには既に情報があると思っていたのですが自分には見つけられませんでした。幸い日本語取説には回路図が添付されているので解析してみたところ、比較的簡単に改造できました。(送信時にRIT機能を止める動作が2重になっていたのが不思議でしたが何故だろう。。わかる方いますか?)

改造方法は細かく書きませんが、修理・調整などを自分で出来る方は回路図読めば分かると思います。

 

R55カット

 

切断して裏へ

 

完了

 

送信時(ON AIR点灯)にもRIT表示も点灯!



TR-9300①:現状確認と基本調整

届いたTR-9300は長年使用していなかったという事なので、長時間電源を入れ続けて様子をみていましたが特に目立った不具合は無いようなので各部確認&調整を行いました。

IC-502Aもそうですが筐体にスリットもFANも無いので内部は綺麗です。ネジや内部の金属部分に錆もないので保管環境が良かったと想像できます。

調整(確認含む)は基準電圧、キャリア発振の振幅確認とUSBとCW(送信時)の周波数調整、PLLユニットの各部調整(桁上げ周波数調整含む)、受信感度はメインリグと比較し遜色ないので触らず、Sメーターが軽すぎたので調整、RITセンター調整、送信出力系の確認と調整、マイクゲインも自分の声に合わせて少し上げて調整、キャリアポイントは少し低音側に調整とこんなところです。

気になったのはQRHです。電源投入から十分温まるまで300Hz程度の変化があるようです。TR-シリーズは周波数可変は100Hz単位ですし、SSBでの交信では現代ではちょっと厳しいでしょうね。(昔、QRHが普通だった時代はRITで追っかけてくれたのでしょうが、今だと「周波数ずれてますよ」って言われてしまうな)

これについては別途記事を書いてみます。

 

内部(上面)

 

内部(下面)

 

NEWリグ届く:TR-9300、IC-502A

大学時代の同期で親友から6mの無線機が届きました。大事に使わせていただきます。どちらも室内でしか使っていなかったという事と、長年しまってはいたようですが元箱に入れていたということで非常に綺麗な状態でした。TR-9300にいたっては新品か?というくらいの綺麗さで驚きました。何十年も電源を入れていなかったという事なので、到着後はエージングを兼ね長時間電源を入れ続けて様子を見ていましたが特に致命的な問題はなさそうです。

TR-9300は微妙な周波数ずれを確認しましたが感度は現行リグと遜色なく、送信パワーも規定出力がでています。

IC-502Aの感度も現行リグと遜色ありませんでした。送信パワーが少し落ちていましたが周波数メモリとの乖離はなく、よくこの無線機で言われるQRH(周波数変動)も特に感じられませんでした。但し音量調整ボリュームのガリが酷いのでこれはなんとかしたいところです、

2つとも別途調整をしていますのでこれは別記事にする予定です。

 

最近の交信実績:2024年2月つづき

その後、サテライト通信含めてこんな感じです。まずはサテライト通信での「OY1R」ですがFaroe Islandsは過去OY1CTで20m-CW cfmのみだったので結構嬉しい。IO-117に出てくれるとはなかなか粋ですね。この局、向こうには届くのですがなかなかリターンを上げてこない(上がらないのかな)みたいです。そんななか早めに当局へのリターンを確認できました。

あとは17m-FT8で「PJ2MAN:Curacao」、多くのバンドでは交信できていなかったので良かったです。

<OY1R>

<PJ2MAN>

 

最近の交信実績:2024年2月

引き続きIO-117でのサテライト通信が多い状態ですが、久しぶりにHFでDX狙いです。ALL Newの「Juan Fernandez Islands」から3コールでのペディションがあるらしいので久しぶりに時間取ってみました。結果、おまけの2つもALL New交信できました。

 

【CB0ZW:Juan Fernandez Islands(40m-FT8)】・・・ALL New

 CBシリーズは他のバンドで途中まで行くのですがなぜか途中で諦められてボツが多いのでいまのところこれだけ。その後なぜか1日で一気に4Band追加できました。

20m

 

10m

 

17m


12m

 

【PJ5/SP9FIH:Saba & St. Eustatius】・・・ALL New

 CBシリーズを眺めていたら突如現れ呼んだところ比較的早くピックアップされました

 

【TO4A:Martinique】・・・ALL New

 これも同様でなんとなくクラスター情報だよりに見てみたところ。



TX5S(Clipperton Island):意外とできました

10年ぶり?のDXペディションということで世界中で手ぐすねを引いていた運用。パイルが物凄いだろうという予想がされていて、交信できるか心配でしたが意外とできました。poorなアンテナの割には成果があったのでかなり満足しています。時間が合わずにサテライトが出来なかったけどね。

 

 

SatPC32ISS:設定見直し(IO-117、GREENCUBE)

IO-117を利用するににあたりデコードに大事なSoundModem.exe、最新Verへアップデートした直後はデコード率が高くて喜んでいたのですが、このところデコード率が悪化しているように感じていました。

そこでネット検索してみたところ、SatPC32ISSの(周波数調整)インターバルを短く設定しすぎているのではないかという気がしてきました。これまで10Hzに設定していましたが50程度が良さそうという情報でしたので昨日から50で様子を見ています。確かにデコード率が少し改善したような感じがしています。(ブラシーボか?)

ただ、SoundModem.exeを最新版に変えた直後は弱い信号でもかなりの確率でデコードしていた記憶なので謎です。(環境ノイズの影響とかPCの問題かも?Windowsアップデートで音声系へ悪さしているとか?)

現時点でGREENCUBEが2月5日で運用終了という情報なので、そっちの方が心配ですが。。(延命を打診中とのこと)